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8
朝から変なことがあった日の放課後。
放課後の時間は夜となり、人はいそいそと夜闇から逃げるように帰って行く。
 その日の志藤はいつもの教室ではなく、部室棟と呼ばれる、離れの校舎の廊下を歩いていた。
「この3桁……多分、この校舎の部屋のことなんだよな……」
今朝、あの少女から手渡された紙に記されていた3桁の数字。
その数字と同じ番号の振られた部室は、校舎の2階の一番隅にあった。
 他の部屋と同じように部の名前の記されたプレートがかけられている
「……星占術部……」
普通ではないその部の扉を開けるか否か志藤がためらっていると、不意に後ろから声を掛けられた。
「やっぱり来てくれたんだね。やっぱり私達は惹かれ合ってるんだね」
志藤が振り向くと、今朝会ったあの少女がそこにいた。
 志藤は少女に星占術部に通された。少女は『春野 蕗拿(はるのふきな)』と名乗り、改めて学年が2年であること等を告げた。
「それで、本題に入るのだけど。」
部室の中は星の巡り表や、怪しげな水晶玉などが転がり、窓を黒いカーテンが覆っていた。
 その中で不釣り合いなくらいに蛍光灯が白々と部屋を照らしている。
そして、春野と志藤は備え付けのパイプ倚子で、向かい合わせに座っていた。
「私の志藤君の出会い。そして、今日志藤君がここに足を運んでくれたこと。これらを総合するとね……」
少しだけ、蛍光灯がチラつく。
 数秒の間、沈黙が部屋を埋める。
じっくりと溜めを作った春野の口が開く
「あなた、志藤君は星占術部に入らなければならないのよ」
---to be continued---

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