[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
4
ハルが竹やぶに来てから随分と時間が経っていました。
ハルは毎日毎日ヒナタやヨウと一緒にお餅を食べられるように頑張っていましたが、 相変わらず食べることは出来ずにいました。
「ハル、今日もお外で遊ぼう。」
ヨウがハルをつれて、今日も遊びに出かけました。
ヒナタはハルの残したお餅入りのお好み焼きを片付けることにしました。
竹やぶのみんなもハルがいるこの竹やぶが当たり前になりつつありました。
「よぅ、ハル君。お餅の方はどうなんだい?」
「あら、ハル君。今日もヨウちゃんと遊んでいるの?」
などのように他のうさぎたちもハルに気軽に声をかけてくれるようになっていました。
そんなある日のことでした。
月のきれいなある夜。 空から突然、何羽ものうさぎが降りてきたのです。
その中の1羽がヒナタの家にもやってきました。 ドンドンと、ヒナタの家のドアが叩かれました。
ヒナタは不審そうにドアの向こうから顔を出しました。
「こんな夜中に、どなたですか?」 そのうさぎは夜なのに輝いているかのような、真っ白なうさぎでした。
「君は『ハル』という名のうさぎを知らないかい? どうやら、この竹やぶに来ているみたいなんだが」
ヒナタはどきっとしました。ハルはヒナタの家の奥で今ぐっすり眠っているところでしょう。
「あなたはハルの知り合いなの?」
ヒナタは聞きました。同時に、ハルを知っているということを証言してしまいました。
「私は月うさぎのカイト。ハルがいつまでも戻ってこないから、ずっと探していたんだ。」
カイトと名乗ったうさぎがそうしゃべった時でした。
「騒がしいな……どうしたんだい? ヒナタ。」
そう言いながら奥からハルが出てきたのです。
「おおハル、こんなところにいたのか。心配したぞ。さぁ、帰ろう」
カイトはハルを見た瞬間本当にうれしそうにそう言いました。
しかし、ハルは申し訳なさそうにヒナタとカイトを順に見ながら
「でも、私はまだ……」
と言いかけたところで、ヒナタが言いました。
「帰ったほうがいいよ。ハル 私はハルが、もうお餅を食べられることは知ってるよ。 毎日、残り物を見ていたんだから。 理由なんか無くたって、また遊びに来ればいいじゃない。 だから、ハルは自分の家があるところに帰るの。」
ハルは何も言えませんでした。カイトはそれを聞いて
「なら、ますます帰らなくちゃ。ハル。君のお父さん、お母さんも、君の妹も、ずーっと帰ってこないから心配しているんだ。」
ハルは押し黙っていました。
そして静かに言いました。
「また……」
「また、遊びに来るよ。ばいばい、ヒナタ。竹やぶのみんなにも、よろしく」
そうして、カイトはハルをつれて、月へと帰っていきました。
Ep
次の日の朝。 朝食は二人分しか並びませんでした。
「あれーヒナタ。ハルの分は?」
「え?あぁ、ハルはね、昨日帰っちゃったの。」
ヒナタの言葉にヨウはびっくりして立ち上がりました。
「なんで?さよならも言わないで?!」
「うん、みんなによろしくーって。」
ヨウは少し落ち着いてまた席に座りました。
「お迎えでも来ちゃったの?」
ヒナタはちょっとびっくりしました。
「そう。よくわかったね、ヨウ。」
「だって、ハルはもうお餅を食べれたじゃない」
さらにヒナタはびっくりしました。
「ヨウ、気づいてたの」
「ずっと一緒に朝食を食べてたんだもの。わかるよ」
ヨウは急に寂しそうな顔になりました。
「また、きてくれるかな。ハル」
ヒナタも席について、やさしく言いました。
「来るよ。約束したもの」
今日も変わらない日常が竹やぶに始まります。
白うさぎの竹やぶでSP~お餅がきらいな月うさぎ?!~
―おしまい―
ハルがしばらく、竹やぶにいられることが決まった次の日。
その日からハルの特訓が始まりました。
ハルはとりあえず、ヒナタの家にお世話になることになっていました。
ハルも一番お世話になったと言ったこともあって、誰も反対はしませんでした。
「ハル。朝ごはんだよ」
ヨウはお皿いっぱいのお餅をハルの前にドスン――と置きました。
「ぇ、ぁ、うぅぅぅぅ」
それを見たハルは頭を抱えて床の上を転げまわりました。
「ヨウ、いきなりソレは無理なんじゃない?」
ヒナタがちょっと困り顔で言いました。
「お餅が嫌いなのはそう簡単には直らないと思うんだ。だからハルおじさん、こっちを食べてみて?」
そういってヒナタはハルの前に茶色くて丸いものを置きました。
「これは、何ですか?ヒナタ」
ハルは初めて見たと言うように色んな角度からそれを見つめ、ヒナタに聞きました。
「お餅を固めて焼いたようなものよ。おせんべいって言うんだけど……」
ヒナタはそう答えて、おせんべいを1枚とり、パリパリと食べ始めました。
ハルはその様子を見て、おそるおそるおせんべいに手を伸ばすとパクッとかぶりつきました。
「うん、おいしいですね。これなら、私にも食べられそうです。」
ハルはうれしそうに言いました。
この分ならお餅が食べれるようになるのもそう遠くは無い。
ヒナタとヨウはそう思ったのでした
3
それから何日か過ぎました。
ハルはお餅に似た食べ物や、もち米を使った料理は思ったより簡単に食べました。しかし
「ハル、お餅を細かく切ってスープに入れてみたんだけどどうかな?」
今日の朝はヒナタの特製スープのようです。
ハルも最近自信がついてきたのか、意気揚々とスプーンを手に取りました。
しかし、どうしても、お餅を食べることはできませんでした。
「ハル、やっぱりお餅は食べられない?」
ヨウが心配そうに寄ってきました
「すみません、ヒナタがせっかく用意してくれたのに……」
ハルは申し訳なさそうに頭を下げました。
「それより、お外で遊ぼうよ、ハル」
ヨウはハルを引っ張って外に出て行きました。
「……」
ヒナタは家に残り、ハルが少しだけ食べた特製スープをじっとみつめていました。
---to be continued---
JEIKJEIL「……んーむにゃむにゃ」
???「JEIKJEILさんっ!!」
JEIKJEIL「ん?誰だ?僕をいちいちHNで呼ぶなんてっておまえはっ!!ヒナタ?!」
ヒナタ「やっと起きた。JEIKJEILさん、聞きたい事があるの」
JEIKJEIL「(とりあえず夢だと納得しつつ)聞きたい事?」
ヒナタ「ダイエットやめたの?」
JEIKJEIL「……ゃ、やめてないぞーそもそも何もしてないし。」
ヒナタ「週記、書かないの?」
JEIKJEIL「あれは僕の中で隔週にって……あ。」
ヒナタ「気づいたみたいね。本当に億劫な人なんだから。」
JEIKJEIL「すいません。明日必ず週記上げます(無論2/3のこと)」
ヒナタ「後、お話も。途中で投げたり、予定をずらしたりしないでよ。」
ヒナタ「もし、そんなことしたら……(牙を剥くヒナタ。うさぎだけど)
JEIKJEIL「ハイ。スイマセン。シッカリヤラセテイタダキマス。」
・
・
・
ガバッ
そして現在に至る。
自身の創作物に怒られるとは思わなかったデスヨ。
ちなみにヒナタは擬人化済みでした(ぉ
うん、がんばろぅ。
05 | 2025/06 | 07 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 |