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2
ハルがしばらく、竹やぶにいられることが決まった次の日。
その日からハルの特訓が始まりました。
ハルはとりあえず、ヒナタの家にお世話になることになっていました。
ハルも一番お世話になったと言ったこともあって、誰も反対はしませんでした。
「ハル。朝ごはんだよ」
ヨウはお皿いっぱいのお餅をハルの前にドスン――と置きました。
「ぇ、ぁ、うぅぅぅぅ」
それを見たハルは頭を抱えて床の上を転げまわりました。
「ヨウ、いきなりソレは無理なんじゃない?」
ヒナタがちょっと困り顔で言いました。
「お餅が嫌いなのはそう簡単には直らないと思うんだ。だからハルおじさん、こっちを食べてみて?」
そういってヒナタはハルの前に茶色くて丸いものを置きました。
「これは、何ですか?ヒナタ」
ハルは初めて見たと言うように色んな角度からそれを見つめ、ヒナタに聞きました。
「お餅を固めて焼いたようなものよ。おせんべいって言うんだけど……」
ヒナタはそう答えて、おせんべいを1枚とり、パリパリと食べ始めました。
ハルはその様子を見て、おそるおそるおせんべいに手を伸ばすとパクッとかぶりつきました。
「うん、おいしいですね。これなら、私にも食べられそうです。」
ハルはうれしそうに言いました。
この分ならお餅が食べれるようになるのもそう遠くは無い。
ヒナタとヨウはそう思ったのでした

3
それから何日か過ぎました。
ハルはお餅に似た食べ物や、もち米を使った料理は思ったより簡単に食べました。しかし
「ハル、お餅を細かく切ってスープに入れてみたんだけどどうかな?」
今日の朝はヒナタの特製スープのようです。
ハルも最近自信がついてきたのか、意気揚々とスプーンを手に取りました。
しかし、どうしても、お餅を食べることはできませんでした。
「ハル、やっぱりお餅は食べられない?」
ヨウが心配そうに寄ってきました
「すみません、ヒナタがせっかく用意してくれたのに……」
ハルは申し訳なさそうに頭を下げました。
「それより、お外で遊ぼうよ、ハル」
ヨウはハルを引っ張って外に出て行きました。
「……」
ヒナタは家に残り、ハルが少しだけ食べた特製スープをじっとみつめていました。

---to be continued---

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