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ハルが竹やぶに来てから随分と時間が経っていました。
ハルは毎日毎日ヒナタやヨウと一緒にお餅を食べられるように頑張っていましたが、 相変わらず食べることは出来ずにいました。
「ハル、今日もお外で遊ぼう。」
ヨウがハルをつれて、今日も遊びに出かけました。
ヒナタはハルの残したお餅入りのお好み焼きを片付けることにしました。
竹やぶのみんなもハルがいるこの竹やぶが当たり前になりつつありました。
「よぅ、ハル君。お餅の方はどうなんだい?」
「あら、ハル君。今日もヨウちゃんと遊んでいるの?」
などのように他のうさぎたちもハルに気軽に声をかけてくれるようになっていました。
そんなある日のことでした。
月のきれいなある夜。 空から突然、何羽ものうさぎが降りてきたのです。
その中の1羽がヒナタの家にもやってきました。 ドンドンと、ヒナタの家のドアが叩かれました。
ヒナタは不審そうにドアの向こうから顔を出しました。
「こんな夜中に、どなたですか?」 そのうさぎは夜なのに輝いているかのような、真っ白なうさぎでした。
「君は『ハル』という名のうさぎを知らないかい? どうやら、この竹やぶに来ているみたいなんだが」
ヒナタはどきっとしました。ハルはヒナタの家の奥で今ぐっすり眠っているところでしょう。
「あなたはハルの知り合いなの?」
ヒナタは聞きました。同時に、ハルを知っているということを証言してしまいました。
「私は月うさぎのカイト。ハルがいつまでも戻ってこないから、ずっと探していたんだ。」
カイトと名乗ったうさぎがそうしゃべった時でした。
「騒がしいな……どうしたんだい? ヒナタ。」
そう言いながら奥からハルが出てきたのです。
「おおハル、こんなところにいたのか。心配したぞ。さぁ、帰ろう」
カイトはハルを見た瞬間本当にうれしそうにそう言いました。
しかし、ハルは申し訳なさそうにヒナタとカイトを順に見ながら
「でも、私はまだ……」
と言いかけたところで、ヒナタが言いました。
「帰ったほうがいいよ。ハル 私はハルが、もうお餅を食べられることは知ってるよ。 毎日、残り物を見ていたんだから。 理由なんか無くたって、また遊びに来ればいいじゃない。 だから、ハルは自分の家があるところに帰るの。」
ハルは何も言えませんでした。カイトはそれを聞いて
「なら、ますます帰らなくちゃ。ハル。君のお父さん、お母さんも、君の妹も、ずーっと帰ってこないから心配しているんだ。」
ハルは押し黙っていました。
そして静かに言いました。
「また……」
「また、遊びに来るよ。ばいばい、ヒナタ。竹やぶのみんなにも、よろしく」
そうして、カイトはハルをつれて、月へと帰っていきました。
Ep
次の日の朝。 朝食は二人分しか並びませんでした。
「あれーヒナタ。ハルの分は?」
「え?あぁ、ハルはね、昨日帰っちゃったの。」
ヒナタの言葉にヨウはびっくりして立ち上がりました。
「なんで?さよならも言わないで?!」
「うん、みんなによろしくーって。」
ヨウは少し落ち着いてまた席に座りました。
「お迎えでも来ちゃったの?」
ヒナタはちょっとびっくりしました。
「そう。よくわかったね、ヨウ。」
「だって、ハルはもうお餅を食べれたじゃない」
さらにヒナタはびっくりしました。
「ヨウ、気づいてたの」
「ずっと一緒に朝食を食べてたんだもの。わかるよ」
ヨウは急に寂しそうな顔になりました。
「また、きてくれるかな。ハル」
ヒナタも席について、やさしく言いました。
「来るよ。約束したもの」
今日も変わらない日常が竹やぶに始まります。
白うさぎの竹やぶでSP~お餅がきらいな月うさぎ?!~
―おしまい―
ヒナタ「なんかベタに走っていろいろ諦めてパッと終わらせたわね」
ヨウ「ヒナタ……いきなりその言い草は酷くない?もともと季節ネタなんだし」
ヒナタ「書き上げた時点で2月に足かけてるけどw」
ヨウ「まぁ、次回からはこういうネタはもっと早めにやってほしいよね。」
ヒナタ「RUNEと本編が全然進んでないし。」
ヨウ「考えてないからねぇ」
ヒナタ「ネトゲばっかしてないで、ブログ書け、そしてバイト探せ。」
ヨウ「まぁ、ネトゲはよくないよね」
ヒナタ「とりあえず、これで2009年最初の連載書き上げね」
ヨウ「4記事だけどね」
ヒナタ「千里の道も一歩からとも言うし。次は8記事かしら?」
ヨウ「JEIKJEILは白うさ10、RUNEは20は書きたいって言ってた」
ヒナタ「……ヘっ」
ヨウ「ぇ、何その見下した表情(汗」
ヒナタ「それで、3月に連載新しく始めるのかー超楽しみ」
ヨウ「まぁまぁ(汗」
―収拾がつかないのでこのへんでおしまい―
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