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その日、エティルはエリンディル大陸の北東端にある街にいた。
 エティルは元々ヒューリン族のファイターで、ギルド『碧い海の瞳』のギルドマスターでもあった。
 その日、街では例年に類を見ない大嵐となっていて、エティル達は宿屋を一歩も出られずにいた。
「エーティールー暇~」
そういってテーブルに突っ伏しているのはヒューリン族でシーフのミーナ
「といっても、こんな嵐じゃ外は出歩けないし、宿屋の中で騒ぐわけにも行かないだろ」
その向かいに姿勢を正して座っているのはエルダナーン族でメイジのクライン
 エティルのギルドはこの3名が構成員だった。
「季節とはいえ、こんな大嵐なんてねぇ……宿が飛ばされなければいいけど……」
宿屋の主人が奥から出てきて、そんなことを言う。
「縁起でも無いこと言わないでくださいよ、マスター」
そういいながらエティルは窓の外を見る。
まだ昼なのに外は暗く、風や雨が始終窓を叩いて、ガタガタと激しい音を立てていた。
 ガタンッ――
不意に扉が開く。
 ごうごうと宿屋の中に雨風が入り込み、同時に扉を開けた主であろうソイツが入り込んできた。
「……」
そいつは何とも不気味な奴だった。
全身黒ずくめ、顔も薄い布で隠していて、目だけがギロギロと輝いていた。



「……で?」
「……で、気がついたらここに……」
エティルは申し訳なさそうな顔をしている。恐らく自分でも整合性がとれないのだろう。
「んーまぁいいか。何があったか、また何が起こったかは知らないが、今のアンタは流れ着いたギルマンだ。困ったことがあったら言いな。それなりには何でもしてやる。」
ウォーラルはそう言うと外に出て行った。

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まぁ路線変更て言うほどじゃないけど
創作小説はかなり長編を書き始めることになったので
ブログはブログらしくすることになりました(二次創作はこちらでつづけますが

特にF.E.A.R系二次創作で期待してらっしゃる方は今まで通りこちらのブログで
その他の小説は小説を読もうさんの方から読んでください

以上です。

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ブログ書くのが割と久々、現在絶賛テスト中のJEIKJEILです。
さて……今月は……

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mixiも惰性だったんですがちまちまと交流してますw
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まぁこんなもんですよねー。(こぴp(ry))

というわけで次回目標はー
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二月にはJEIKJEILの誕生日とでじこの誕生日とランジエ(テイルズウィーバー)の誕生日とジョシュア(テイルズウィーバー)の誕生日ですw
バースデーマンス、そして春休みぃぃぃぃ!!!

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そこは、エリンディル大陸の南西端にある、地図にも載らないくらい小さな島
そこは、人が寄りつかず、彼らにとっては正に楽園と呼ぶにふさわしかった。

「……ギルッ……ギルギルッ……」
ギョロギョロとした目
「ギルギルッ……ギルギルッ……」
手足には立派な水かき
鱗に覆われた外皮
「……ギルゥ……ギルルッ……」
大陸では最もポピュラーとも言われる魔物
一言で示すなら魚人という表現になる。
そう ここは
彼らギルマンの島……

1
※ここからの会話文は全てギルマンの言葉を人間の言葉に置き換えてあります。
ギルマンの島……正確な名前は分からない。だが、少なくとも彼らはそこをそう呼んだ。
 この島の浜辺に打ち上げれられた一匹のギルマン。周りを島のギルマン達が取り囲む。
「……おい、なんだコイツは」
「わからない。でも、この島のギルマンじゃないな」
「生きてるのか?」
「まだ息があるみたいだ」
ギルギルとギルマン達が騒ぎ始める。
 結局このギルマンは代表してウォーラルという名のギルマンが預かることとなった。

「やれやれ、独り身だと思って面倒事押しつけやがって……」
文句を吐きながらウォーラルはその正体不明のギルマンを自分の寝床に横たえさせると、濡らした手ぬぐいを額に置いてやる。
そのまま彼の横に座り、ぼんやりとしていた。
「……ん……んー……」
しばらくすると、気がついたのか正体不明のギルマンがうめき声を漏らす。
「んぁっ、っぶしぃな……」
「ぉ、目が覚めたか。アンタ」
すると彼は辺りをきょろきょろ見回したり、自分の手をじっと見つめたりして、言った。
「俺……一体……」
ウォーラルは彼に状況を説明してやった。
「浜辺に打ち上げられてたのさ。そこを俺が保護したってことよ。」
「はい、ありがとうございます……って――」
彼は寝床から飛び退くと思いっきり後ずさった。
「ギ、ギ、ギギギ、ギルマンが……喋った?!?!」
彼は相当驚いているようだった。
「当たり前じゃないか。てゆーか、アンタもギルマンだろ、鏡見てみ」
と言いながら彼を全身鏡の前に立たせる。
「……ホントだ……何で?」
どうも事情がありそうだと判断したウォーラルは彼が落ち着いてから話を聞いてみることにした。
 彼が落ち着いたのを見計らってウォーラルは食堂に彼を通した。
「で、どうゆうこった。ちなみに俺はウォーラルだ」
「ぁ、はい……ぁ、俺はエティルです」
そうして、そのエティルと名乗った謎のギルマンは、自分のいきさつを話し始めた。

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JEIKJEILのGREEで書いていた作品の
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R.U.N.E~幸せのカタチ~
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