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1-0
――――
冒険者ギルド管理
新規ギルド設立承認書
ギルド名:マールティア
ギルドマスター名
 エミィ・クローフリア

ギルドメンバー
 アプリコット・エレーゼル
 セガール・モンテモント
 マーティス・スレイン
 サクラ・マイゾラ
設立日
XX年 皇帝の月 1日
―――
「さぁ、これが承認書だ。それを大老院に持って行って冒険者になる試験を受けてこい。」
さらさらとサインをし、冒険者ギルドのギルド長が彼女達にその紙を渡してくれる。
3人の少女と2人の男達はそれを食い入るように覗き込む。
この瞬間から、彼女達の冒険の物語が始まる。

1-1
 ギルド結成より戻ること数時間
ここは海都アーモロードのにある一つの宿の一室。
5人の男女が一同に顔を合わせていた。
「俺達は冒険者になって、とにかく世界樹を攻略しちまいたい。おまえ達は手っ取り早くカネを稼いで、故郷に帰るために冒険者になりたい。つまりは利害一致ってわけだ」
そういったのは海賊のような格好をした男。その隣に忍装束の少女、向かいには高貴な雰囲気の少女、そのお付きと見られる初老の男性、一般的な庭師の格好の少女が座っている。
「『世界樹の迷宮』に入るのに2人、3人では心細すぎる。だからここは一つ手を組もうってことなのよね」
育ちのいいしぐさで高貴な雰囲気の少女が言う。まるでそれが全体の意思、決定事項であるかのように断定にて宣言する。
「そう。というわけで、お互いに自己紹介が必要だ」
そう言った後、海賊のような格好の男はちょっと身だしなみを整え、咳払いをし、改めて声を上げる。
「俺はマーティス・スレイン 元海賊だ。事情なんかは詳しく言わなくても構わないだろう。とにかく、そんなんだ」
そういって席に着く。隣の少女が小さな、しかし凛とした声で後に続いた。
「私はサクラ。舞空桜(まいぞらさくら)。元シノビの一族よ。諸事情で追放された身なんだけどね。」
後は自然の流れに任せるように高貴な少女、そのお付き、庭師の順に自己紹介となる。
「アプリコット・エレーゼル。ここから遠くの国の領主の一人娘よ。ホント諸事情でこんなところに来ちゃって、ちょっと帰れなくて困ってるわ」
「セガール・モンテモントと申します。長年お嬢様の執事を務めさせていただいております。以後お見知りおきを」
「エミィ・クローフリアです。お嬢様のお屋敷で専属庭師をやらせていただいてます。」
そしてその後、5人はマーティスの案内で冒険者ギルドに行き、彼女達だけのギルドを組むことになったのだ。

1-2
「ほぅ、ギルドを設立したい、と」
そう言ったのは冒険者ギルドのギルド長だった。
「なら、この申請用紙に、ギルドの名前、ギルドマスターの名前、ギルドメンバー全員の名前を書いてくれ」
アプリコットは随分事務的なのね、と言いながらその紙を受け取り、ペンを走らせようとするが、その手をマーティスが止める
「まてまてお嬢さん。アンタ今その『ギルドマスター欄』に何書こうとした?」
「勿論私の名前だけど?何か問題が?」
マーティスの問いに臆しもせずに答えるアプリコット
マーティスはやれやれという仕草とため息を吐いて、あきれたような目でアプリコットを見る。
「やれやれ、これだから世間知らずのオジョウサマって奴は。ギルドマスターってのは技量や度量、実力や責任、カリスマ。いろんなモノを持ち合わせてなきゃいけない。そう考えればあんたなんかより俺が適切じゃないのか?」
「ふむ、ヌシのような小僧にそんなものが備わっているようには見えぬがな」
さらにセガールが口を挟む。
「小僧じゃない。マーティスは色々考えてる……」
サクラまでが参戦し、あーだこーだと口喧嘩に近い口論が始まる
それを遠目に見ていた冒険者ギルド長がこめかみを抑えながらそれを注意すべくゆっくりと歩き出す。
その時だった。
「うっっっっっるさぁぁぁぁぁぁい!!!」
耳をつんざくような甲高い声が響き、ギルド施設全体をシン……と静まりかえらせる。その声の主は、先ほどの口喧嘩に参加せずに見守っていたエミィだった。
「マスター決めるくらいでうだうだうだうだ!そんな子どもみたいなケンカしてるヒト達にギルドマスターなんて務まらないですっ!」
そう言ってその申請用紙をひったくるとギルドマスター名に自分の名前、ギルドメンバー名に次々他のメンバーの名前を書いてしまう。
「はい、これでお願いします」
にこやかな笑顔で冒険者ギルド長にその申請用紙を渡してしまう。
「あ、あぁ……」
ギルド長は心ここにあらずといった様子でそれを受け取ると、申請を通すため、一度奥に入っていった。
それを見届けるとエミィがはっとした顔になって他の4人に向き直る。
「ご、ごめんなさいっっお嬢様もセガール様も、マーティスさんもサクラさんも真剣に考えているハズだったのに、私ったらなんてことをっっ」
ぺこぺこと謝り始めるエミィ。4人はしばしボーっとしていたが一つの決意を固める
(この娘は怒らせないようにしよう……)

1-3
――――
冒険者ギルド管理
新規ギルド設立承認書
ギルド名:マールティア
ギルドマスター名
 エミィ・クローフリア

ギルドメンバー
 アプリコット・エレーゼル
 セガール・モンテモント
 マーティス・スレイン
 サクラ・マイゾラ
設立日
XX年 皇帝の月 1日
―――
「さぁ、これが承認書だ。それを大老院に持って行って冒険者になる試験を受けてこい。」
さらさらとサインをし、冒険者ギルドのギルド長が彼女達にその紙を渡してくれる。
3人の少女と2人の男達はそれを食い入るように覗き込む。
「結構あっさり出来るのねぇ」
アプリコットが言う
ギルド長はまぁな、と肯定した後、続ける
「だが、それで冒険者になれるわけじゃない。さっきも言ったが大老院に行き、そこで冒険者になるための試験を受けて貰うことになる。それが出来なければギルドも即解散になってしまう。それだけは肝に銘じておけ」
「うぅ、やっぱりそういうのあるのかぁー……」アプリコットが早くもうんざりとした顔をする。
まぁ仕方無いと周りになだめられながら、5人は大老院へと向かった。

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0-4
日もとっぷりと暮れ、今は夜。
明かりの消えた家々の中に、未だ明かりの灯る1軒の建物。
その建物の名は「羽ばたく蝶亭」。
いわゆる酒場という施設だ。
中では様々な人々がやんややんやと飲み、騒いでいた。
その中の隅っこ。影になる位置でひっそりと酒を啜る、一人の男がいた。
「どうしたもんかねぇ……」
そんな独り言を漏らしながらぐっと酒杯を開けてしまう。
そうしていると、そそくさと小さな影が忍び寄り、ちょこんと彼の向かいに座る。
男がその姿を見ようと伏せた顔を上げる。その視界には桜色の東方の衣装を纏った少女が座っていた。
「おまえ」
少女に声をかけられる。
「ここは酒場で、酒を飲んで楽しい気分になるところだと聞いた。だが、おまえは楽しそうにしていない。何かあったか?」
テーブルに身を乗り出し、彼の顔をのぞき込むようにする少女。
男は鬱陶しそうにそれを振り払いながら
「なんでもねぇさ」
そういって席を立とうとする。が、少女が見た目からは想像できぬ力で彼の腕を引く。
 立ち上がりかけだった男は思わずバランスを崩し、先ほど座っていた
椅子に再び座る格好になる。
「なぁ、おまえには一緒に騒ぐ仲間がいない。ちがうか?」
男が痛いところを突かれたようにむっと眉をゆがめる。
「おまえには関係無いだろう、それとも、おまえは俺と騒ぎたいのか?」
「ああ、そうだな。おまえと騒ぐのも楽しそうだ」
男の問いにスパッと即答する少女。
男はなんだかんだ酒が入っていたからか、それとも少女の真っ直ぐな瞳に魅入られたのか、ともかく少女を酒場から連れ出し、高いところの丘の上――見晴らしがよく、風が気持ちいいところだ。に連れてきていた。
ひんやりとした夜風が二人を冷やす。
「酒がスーッと冷めるナァ」
そういって軽く伸びをして、男は少女に向き直る。
「自己紹介がまだだったな。俺はマーティス。海賊を『やってた』」
少女は一度眠るように目を閉じてすぐに見開き、男に向き直る。
「私はサクラ。これでもシノビの一族『だった』」
「……」
お互いの職歴が過去形なことにお互いが沈黙する。
再び夜風が二人を冷やす。
「っくち」
少女――サクラが可愛いらしいくしゃみをする。
それを見て、男――マーティスは自身の上着を少女にかけてやる
そして風の当たらない樹の影に場所を移す。
そこでマーティスはぽつりぽつりと語り始めた。
「俺はまぁ海賊やってたんだけど、まぁこれがあんま好きじゃぁ無かったんだ。悪いことってのがどうも性に合わない。金銀財宝探してのお宝探しってのにあこがれてたんだが、どうも姑息な泥棒の方が儲かるってんで、海賊ってもそういう泥棒集団だった。だから逃げだしちまったのさ……」
簡単ないきさつを語ってしまう。
サクラも、マーティスの上着の中でぽそぽそと語り始めた。
「私も似たカンジだな。私の生まれた村ではシノビは格好いいものだと聞かされてて、憧れて、頑張って。なったはいいけど実際には潜入とか、情報操作とか、裏工作とか地味だったりしてね……それで……」
なんとなく予感がしたのか。あるいは出会ったときから、同じモノを感じていたのか。二人の声が重なった。
「「この都で冒険者になろうかな、なんて」」
二人は冒険者の魅力だとか、何処が格好いいだとか、そんなことを話合った。そして決意する。
「あと3人だ。あと3人集めて、世界樹の迷宮を攻略するギルドを設立しよう」
マーティスが高らかに宣言する。
たった一人の聴衆がそれに同意するようにパチパチと拍手を送った。
もう夜明けが近づいていた。
二人は宿へ戻るべく、その丘を降りる。
途中、世界樹の迷宮と呼ばれる、その入り口の前を横切る。
夜闇の中、なお漆黒を称えるその入り口は見ているだけで、その目の前のものに暗黒へ引きずり込まれてしまうかのような錯覚を見せる
それを見て、二人は決意を新たにする。
その時だった。二人の目の前にまばゆい光が輝き、そして消える。
何も無かったハズの場所に、3人の男女が倒れていた。

---to be continued---

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-1.
まえがきデス。
というわけで本日からJEIKJEIL改め過激派唐辛子、或いはJacoJalaデス。
どっちにせよ「じゃこはら」と読んでクダサイ。読めない?知りません(コラ。
まぁ漢字の方を(無理矢理)英訳するとJacominism Jalapenoということです。ハイ。じゃこはらデス。略しまくるとJJにナリマス。前と同じでス
そんなわけで予約しなくても買えるだろうと腹括ってるじゃこはらですが、買ってから週間連載でプレイ日記的な連載をやろーかと。
カウントアップとモチベーション維持が主な目的(コラ
まぁそんなわけで発売に先駆けてプレストーリーを2回程掲載していく腹づもりになってます。
それではこんな拙い文章を待ってない人も望んでない人も(マテマテ
どうぞどうぞ~

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まぁウチの姉貴が「あるある~ってなるから読んでみー」つって人の部屋に投げ入れたまま放置された本を読んでいたのですよ
飛鳥新社出版、もぐら著作うちのトコではというマンガです。

まぁとりあえず読んでみた感想を一言

不覚にも泣いた

気になった方はデスネ。
とりあえずこの本を買ってまず190Pから読むことをおすすめしますというか190ページ以前は読まなくても結構です(ぉ
夢の架け橋というストーリーマンガがついているのですがちょっとした感動物語になっちゃってます。
瀬戸内3橋(瀬戸大橋、しまなみ海道、明石海峡大橋)の計画から開通までの物語なんですが。
ァーツマンネーとか思いながらそこまで読み進めていたらそんなモン出てくるおかげで『薦めるトコ間違ってるよ姉貴!!』と突き返す勢いでした。(繰り返し読むため未だ拝借中

まぁ上にアマゾンとか繋がってますが相変わらず営利的な目的は一切無く、皆さんにもこの感動を、と思って書いてみたのです。
ダイジなことだからもう1度いいますよ

このマンガは190ページからが本番です

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ブログ妖精ココロがスク水ジャナイカ
それも旧スクだぁぁぁぁ(オチツケ
まぁタダソレダケ
エントリーシートを早く書いて封筒に詰めなければ……

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