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4
 志藤が教室を去った頃。教員室では志藤の担任である薄井は『生徒メモ』と書かれたメモ帳をぱらぱらとめくっていた。
そのページをめくる指が不意に止まる。
 『志藤浩太はあまり人と話さない。よく言えばクール、悪く言えば根暗ともとれる、そんな生徒だった。
父親がおらずシングルマザーで、その母を避けているせいか、人と関わろうとしない。もしかしたら関わり方を知らないのでは無いだろうか。』

そんなことが走り書きで書かれたページだった。
真面目な性格の薄井は自身の生徒一人一人の気になったことをこの『生徒メモ』に書き残していた。
『本人は気にしていないように見えるがクラスでも孤立しているようだ』
そのページにさらに書き込む。志藤浩太の欄はそのような走り書きでいっぱいになっていた。
それを見ていて薄井は「どうしたもんかなぁ」等と、ひとりごちていたのだった。
すると教員室の中にコンコンと丁寧なノック音が響く

「失礼します。」

そう言って教員室に入ってきたのは蔵野だった。委員長として窓の施錠や掃除等のチェックを任せていたので、それの終了報告であろうと薄井は思った。実際その通りであった。
「蔵野、今日は随分来るのが遅かったけど、何かあったのか? 」
薄井はこのためにこの時間まで残っていた。教員会議の無い曜日のため、教員室にはもう他には誰も残っていなかった。
「えっと、志藤君と少しお話してしまって。」
実際には蔵野は間違ったことは言ってないと言える。
蔵野が一方的に話しかけていたとは言え、最終的には志藤が根を上げ、会話とも言える状態が発生したからだ。
だが薄井は志藤の性格や学校生活などから、蔵野が嘘を吐いていると思った。しかし
(蔵野だって、何か言えない事情があるのだろう)
そう思い、それ以上言及することなく、蔵野から学級ノートを受け取る。
中身をぱらぱらと簡単に目を通し、蔵野を「お疲れ様」と言って帰した。
 そして薄井自身も帰宅の支度をして席を立つ。
すると1階にあるこの教員室の窓の向こうを、蔵野と志藤が並んで歩いている姿が見えた。
(あながち、さっきの蔵野の言い訳は嘘じゃなかったのかな)
そう思わざるを得なかった。
 薄井は教員室の鍵を取り、施錠した後、それを事務室に預ける。
そうしている間に、蔵野と志藤は、もう見えなくなっていた。

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1週間。いや2週間ですか。
ダイエットをしてる気分なんか全然しないので体重計に乗るのはちょっとした恐怖でした、が。

78,4kg

なんと前回の計測からー1kg!!次回からは頑張って写真載せようかなと思います(汗

というわけで自覚の無いまま……いや、今日のカラオケ中なんかは意識して烏龍茶飲んでましたが。
ちょっとした意識で痩せるんですねぇ(遠い目

まぁ浮かれてますが


前回の体重 79.4kg
今回の体重 78.4kg
目標の体重 68.1kg

差し引き  10.3kg(-1kg)

しかし、このグータラ式で60台まで落とせるのだろうか?

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1
ここはきっとどこかにある竹やぶ
その中に1つ、うさぎの家がありました。
1ひきのうさぎがきもちよさそうにねています。
「ひーなーたー。ひーなーたー? 」
そのうさぎをよぶ声がきこえます
声をだしていたうさぎの名前は『よう』。げんきな男の子うさぎです。
「……むにゃむにゃ、うるさいなぁ」
そして今起こされているのが『ひなた』かわいい女の子うさぎです
 二人はとてもなかよしでいつもいっしょにいるのです。
「ひなた、遊びに行こう。」
「いいわよ、どこへ行こうか? 」
ようがいつものようにひなたをさそって遊びにでかけるのです。
「竹やぶの外に行ってみようよ、ひなた 」
ようが言いました。
「だめよ。竹やぶの外はこわいところだって、わたしのお母さんが言っていたもの」
ひなたはしんぱいそうな顔をしました。
「だいじょうぶ、ちょっと行ってすぐに戻ってくればいいんだよ」
そういってようがぐいぐい引っぱるので、ひなたはしかたなく、ついていきました。
「あらあら、どこへ行くのかしら」
そのとき、ひなたの家からひなたのお母さんが出てきました。
「ちょっと遊びに行くの」
ようが元気に答えました。
「そうなの、それじゃぁお弁当があるからもっていきなさい。あと気をつけて遊ぶのよ」
そういってひなたのお母さんは2ひきぶんのお弁当をくれました。
お弁当をもらった2ひきは元気よく、竹やぶをかけていきました。

2
2ひきは竹やぶの端っこまでやってきました。
そこにはおじさんうさぎがいて、見張っているようでした。
「こわそうなおじさんがいるから、外はあきらめましょう。」
ひなたが言いました。でも、ようはなっとくできません。
ようはおじさんをせっとくしてみることにしました。
「おじさんはここでなにをしているの? 」
「ここでお仕事をしているのさ。大事なお仕事なんだよ」
「何のお仕事をしているの? 」
「きみみたいないたずらうさが竹やぶを抜け出さないように見張っているんだ」
おじさんはそういってようをシッシッと追い払ってしまいました。
だんだんおなかがすいてきたので二人はお弁当を広げました。
にんじんやたくさんのおいしいものがお弁当には入っていました。
「どうしよっか、ひなた。」
お弁当を食べながら、ようはひなたに聞きました。どうやらまだあきらめてはいないようです。
「あきらめて、竹やぶの中で遊ぼうよ。おじさんが見張っているから外には出られないよ」
ひなたは最初からきょうみが無かったふうに言いました。
「そうだね、きょうはあきらめて、別の方法をかんがえよう」
ようもなっとくしたようでした。
 そしてその日二人は竹やぶの中でいろいろなことをして遊びました。
二人で追いかけっこをしたり、たけのこ探しをしたり、竹のぼりなんかもしました。
すっかりあたりが暗くなるまで遊んで、二人は家にかえったのでした。

---to be continued---

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たまたま休講だったので
たまたま家族全員で払ってたので
犬の散歩してきたんですがね

神社行ってきたんですよ
初詣も兼ねて

そしたら先客がいらっしゃってですね

老夫婦だったんですが
すれ違うときにですね

平日の昼にほっつき歩いて……みたいな会話が聞こえた気がするんですよ

平日に白昼堂々寝癖も直さず無精ひげ生やした若者って
ニートに見えるなぁと今気づいた。

でも大学生だし、大して変わらないか(ぇ

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3
 空が夕焼けで紅く染まり、教室から喧騒が消え、
志藤は一人になった。

 一人、教室に入る
教室の中は二人になった。
二人目――蔵野は志藤に声をかける。
 毎日の繰り返しのはずだった。

「志藤君って、部活とか入らないの?」
その日の蔵野の一言目はその言葉だった。
 志藤の席の横に立つのではなく、前の席に椅子を逆さにして座り、志藤と向かい合っていた。
「……部活?」
その日は眠そうに突っ伏していた志藤が声を上げる。
 蔵野の問いかけに、志藤は初めて答えていた。

「そう、部活。私は委員会のお仕事があるからやってないけど、志藤君いつもこの時間、何もしてないみたいだし。どうかな?って思ったんだけど」
志藤はしばらく黙っていた。
 しかし、今日の蔵野は中々そこを去ろうとはしなかった。
しきりに「どうかな?」を繰り返す蔵野。
ついに志藤が根負けして返答をした。
「……考えとく。それはそうと―― 」
今度は志藤から蔵野へ、問いかけがされた。
「委員長は何でそんなに俺のこと気にすんの?」
蔵野はしばし呆然としたが、すぐに微笑みながら言った。
「気になるからだよ。いつも一人でいる君のことが」
そう言うと少し恥ずかしくなったのか、蔵野は赤くなって顔を背けてしまう。
「……」
しばしの沈黙。
そのスキに太陽は遠く西の彼方へと沈み、星が瞬きはじめる。
「じゃぁ、俺帰るから」
そう言って志藤は、そそくさと教室を出て行った。
蔵野はもうしばらく教室にいたが、やがて何かを思い出したかのように、急いで教室を出て行った。

---to be continued---

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